SEOに強い記事を書く上で重要なシンプルなルール SEOを意識しないことが最大のSEO対策

オピニオン
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新聞や雑誌など紙媒体からWebに移るライターが増えています。最近でこそ雑誌社のWebへの注力がすごいので、紙媒体を出している出版社にいるからといってWebに詳しくない人だらけということはないでしょうが、まだまだWeb記事のライティング、特にSEOの考え方についてよく知らない人は多いようです。しかし、SEOといってもそんなに特別な考え方をする必要はないと思います。

SEOをなぜ知っておかなければいけないか

SEOを意識した記事の書き方を調べると、おそらくいろいろなテクニックが出てくると思います。やれH1はこうしろ、H2はこうだ、キーワードの出現率はこうだ、共起語がどうだ……。

たしかに、そうしたテクニックも、Googleのポリシー次第ではあるのですが、有効ではあります。最低限、守っておいたほうがいいルールやセオリーがあります。

このGoogleのポリシー次第、というところがミソかもしれません。結局、SEOのS、サーチエンジンは現状、Googleとイコールと考えて差し支えありません。SEOはGoogleが高く評価するためのテクニックであり、すなわちジャッジが定めたルールですから、プレイヤーがそのルールやジャッジの方針をおさえておくのは競技としては当然でしょう。

媒体ごとの書き方というものもある

まず確認しておきたいのは、媒体ごとの書き方というものが基本的にはあるということです。たとえば新聞と雑誌、Webメディアを比べると分かりやすいでしょう。ここでいう新聞と雑誌は、Web版ではなく紙のオリジナル版のことです。

新聞記事は逆三角形で書く

新聞では、最初にニュースや伝えるべきことをもってきて逆三角形の形で書けと言われます。なぜなら新聞は、紙幅に制限があります。また印刷時間と戦いながら作業しますので、「行数が多すぎる」というときに、後半をバサッと削っても記事として成立させられるようにしてあるのです。なお記事の見出しをつけたりレイアウトしたりするのは記者ではなく、編成部や整理部と呼ばれる部署です。

記者出身で、記事の中身やニュース性が分かる人も多いですが、中身の重要性が分かる人ばかりではありません。つまりどこを削ったらいいか分かる人だけではないので、誰が作業するか分からない以上、後半にいくほど削られても仕方ないという前提で書いておくということです。

雑誌はスピード勝負ではない

雑誌はまた書き方が異なります。

ただ雑誌も種類が豊富で、扱っているテーマやジャンルも、刊行の周期も異なります。趣味の雑誌もあればニュース誌もあり、週刊も月刊も、さらには季刊もあります。

雑誌も週刊のニュース誌であれば、新聞と近いと思いますが、それ以外の雑誌は、締切直前にそこまで大幅に行数調整する必要がありません。このため、必ずしも逆三角形で書く必要はありません。

たとえば月刊誌であれば、既にWebや新聞、週刊誌などで広く知れ渡っている内容について記事にします。世に出るタイミングも早いとはいえません。だから雑誌は、新しさで勝負するのではなく、考察の鋭さや深さなど、Webや新聞、週刊誌とは異なるポイントで競おうとします。ビジュアルのつくりこみもその一つです。

スピード勝負ではないからこそ、記事の作り方や書き方は新聞やWebメディアとは異なるのです。

Webメディアの記事の書き方は?

Webメディアも雑誌と同様、たくさん記事を出すニュースメディアもあれば、月に何本かしか記事を出さないコラムメディアもありますから、一概にWebメディアの記事の書き方はこうだとは言えません。そういう意味では、Webメディアの記事の書き方の最大の特徴はSEOを意識して書かれることといえるかもしれません。

しかし、筆者はこれまで紙媒体もWebメディアも経験しました。WebメディアではSEOを担当して、Googleのアップデートで大幅に落ちたランクを時間をかけて再び上昇させるという経験もしました。その過程で、SEOコンサルの企業や個人と話をしたり、情報を得たりしていろいろな施策を講じました。

その経験から思うのは、「Web記事を書くのにSEOの知識は少しでいい」ということです。まったくないのは困りますが、SEOを強くするためにSEOというテクニックを意識する割合はほんの少しでいい。

たとえば、H1(タイトル)は何文字くらいがいい。その記事で重視したいキーワードはH1やH2には入れておきたい。「〜とは」という単語は検索されやすいので、入れられるなら入れておきたい。

Web向けのテクニックらしいテクニックというと、それこそ、その程度ではないかと思います。ただもちろん大切なことは、ここには含まれません。

それでは何が一番大切なのか?

それでは何が大切かというと、「読者が知りたいと思うであろうことを書く」ということです。

こう聞くと「当たり前じゃないか」と言われそうですが、それでも書いたということは、皆さんできていないからです。「SEOのためにはこういうテクニックがいい」とか「共起語の出現率はこれくらいがいい」とかではなく、「このキーワードで検索して訪れる人が知りたいことはどういうことか」を考ることです。

検索して訪問した読者が「ここには自分の知りたいことがある」と思ってくれなければすぐに離脱されます。長い時間滞在してくれません。ブックマークもしないでしょう。そんなページはランクが上がるはずがありません。

書き手の皆さんも、自分が仕事以外でなにか知りたいことがあって検索して、目当ての内容があるページとないページともに閲覧して、前者で「これこれ」と思い、後者で「これじゃない」「何だこのサイト」と思ったことがあるでしょう。

まさにそのユーザー目線で、「その検索語を打ち込んだ人が知りたいことを、分かりやすい順番で、余計な情報を入れずに整理して、正しい日本語で書く」ことがSEOには一番です。

言うは易く行うは難しでして、これは簡単なようで難しいでしょう。しかし、何かのコツを突き詰めるとそういうシンプルなプリンシプルに行き着くのではないでしょうか。そしてこれは何もWebメディアに限ったことではないと思います。新聞や雑誌では、離脱率が分からなかっただけでしょう。

伝えたいことを持って記事コンテンツを作り、SEOで上位に上げたいと思うなら、その記事を届けたい読者のことを想像して、何が知りたいのかに思いを馳せ、役に立つ情報を分かりやすく、冗長にならないように書くこと。そして、できれば、新しい情報が出た際など定期的にアップデートするとよいでしょう。

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