「顧問編集者」は経営者はもとより世に出るいろんな職業の人に有用だ

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編集者・竹村俊助さんへのインタビュー記事「ベストセラー編集者・竹村俊助氏による「顧問編集者って何?」を読み、あらためて共感しました。

竹村俊助さんのお仕事

佐藤可士和さんの『佐藤可士和の打ち合わせ (日経ビジネス人文庫)』や水野学さんの『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』の書籍を編集者として手掛けた竹村さん。ベストセラーとなっている『メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)』も構成で関わったそうです。

書店営業を経験された後、転職して編集者に転じ、星海社やダイヤモンド社を経て独立。現在は株式会社WORDSの代表をされています。当然のことですが、社名からもこだわりを感じます。

ご自身も著書を出されています。すぐに読みましたが、編集経験者であれば納得・共感の嵐だと思います。ライター志望者は是非読んでみていただきたい一冊です。

 

竹村さんはTwitternoteでもライター・編集者にとって非常に分かりやすく有用なコンテンツを発信されているので、フォローしてない方はぜひ。

顧問編集者とは何か

竹村さんいわく、「企業には顧問弁護士や顧問税理士さんがいると思うんですが、これからは経営者の隣に顧問として編集者がいてもいいんじゃないか? ということで始めた仕事」だそうで、その内容は、「簡単にいうと経営者の思考を適切な言葉、適切なメディアで届けることが目的」とのことです。

私も過去に企業経営者の雑誌連載の記事を書いたりリライトしたりしたことがあります。「書いた」といっても勝手に書いたのではなく、その経営者に聞き取りをして、書くことや方向性を確認して書いていますので、一般にゴーストライターという言葉とともに持たれている「クレジットされる本人が知りもしない内容を勝手に書く」ということではありません。あくまで、本人が伝えたいことを、筆下手の本人にかわって文字にしてあげるだけ。

そこでよく言われたのは「これこれ、こういうことが言いたかったんですよ!」ということでした。

こういうリライトの仕事に限らず、インタビュー取材をして記事にまとめる場合でも、「話者はこういう単語を使ったけど、真意を伝えるにはこの言葉のほうがいいよな」「取材ではこういう流れだったけど、この説明を先に入れて、ここは端折ったほうが読者が混乱しないはずだ」と考えながら記事・原稿を構成・編集しています。

だから自分としては、いつもどおりの当然のことをやっていても、うまく文字にできない(言語化できない)本人からしてみたら、「自分が話したことがこんなに分かりやすくテキストにされるのか」と目の当たりにして、目からウロコが落ちるわけです。

経営者にはプレゼンがうまい方は多いですが、だからといってテキストにした時に分かりやすく伝わる文章が書けるわけではありませんし、そもそもプレゼンすら苦手だという経営者もいます。そういう人の近くに編集者がいて“翻訳”してあげると、とても”伝わる環境”が作れると思います。

なぜ今になって顧問編集者がフォーカスされるべきなのか?

口下手、筆下手な経営者は昔からいたはずですが、なぜ今フォーカスされるべきかというと、これも竹村さんがインタビューで答えていますが、

これまではメディア側にそれぞれ編集者やディレクターさんがいたので、企業がわざわざ編集を考える必要はなかった

企業自体・個人がメディアになってきたといえる

からです。何かを発信するときに、昔なら「メディアに出る」必要があったのが、インフルエンサーという言葉が生まれたように、その人自体がメディアになっていて、「(雑誌やWebメディアといった、従来のイメージの)メディアに出る必要がなくなった」わけです。

そうした露出の多い、慣れた経営者も、自分である程度プロデュースできなくないでしょうが、やはり他人の目、編集者の手を加えたほうが、よりよいコンテンツ・発信ができると思います。

経営者に限らず、「発信したい」人の側には編集者を

竹村さんの場合はビジネス書を編集してこられて経営者に寄り添うという立場で「顧問編集者」を提唱されていますが、何も経営者でなくてもよいのではないかなとも思います。

インターネット上で影響力を持ちたいと考えている人、発信したい人、伝えたいメッセージがある人であれば、経営者でなくても、それこそ会社員とか、ネットとはちょっと距離があるイメージの職種に就いている個人事業主でも、どんな立場でも、「編集者が側にいれば役に立つ」と思いました。

映像での発信でも同じだと思います。編集者なら構成や台本を考えることができます。さらに雑誌編集を経験していれば、ビジュアルについてもアドバイスができるかもしれません。

そして、いまちょうどこの『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる (SB新書)』という本を読んでいますが、SNSで発信の仕方が丁寧に解説されていて、あわせて読むと参考になると思います。

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