『ロッキング・オン』が編集者を募集中 編集者は高潔であれ 

ロッキング・オン オピニオン
ロッキング・オン

リクナビNEXTとマイナビ転職に掲載されていますが、ロッキング・オンが編集者を募集しています。洋楽雑誌『rockin’on』及び、ウェブサイト『rockinon.com』の編集・制作補助だそうです。

雑誌好き、音楽好きの編集者・編集志望者は見逃せない情報ですが、どんな求人なのでしょうか。

ロッキング・オンとは

ロッキング・オンは1982年創立ですが、持ち株会社化しており、ロッキング・オン ホールディングスの下に、雑誌を発行するロッキング・オン、フェスなどイベントを主催するロッキング・オン・ジャパンなどがあります。

グループ代表は渋谷陽一さん。音楽評論家で、邦楽専門の音楽誌『ROCKIN’ON JAPAN』のほか『CUT』『bridge』『H』『SIGHT』『SIGHT ART』など数々の雑誌や書籍を手がけています。筆者は音楽にはあまり関心がありませんでしたが、サブカルは好きだったので、『CUT』や『H』は読んでいました。

雑誌は何種か刊行しているようですが、社名でもある「rockin’on」は洋楽専門の音楽誌で、創刊は1972年。 「ROCKIN’ON JAPAN」は邦楽専門誌です。

求人内容は

求めるキャリア、スキルや歓迎条件は予想される範囲のものでしょう。

求めるキャリア、スキル

・編集経験やコンテンツ制作、進行管理のスキルをお持ちの方
・コミュニケーション能力が高くて、マルチタスクが得意な方
・『rockin’on』が好き・愛読している方
・『rockinon.com』を閲覧されている方
・洋楽コンテンツ全般に興味と知識をお持ちの方

歓迎条件

・雑誌やWEBコンテンツの編集経験
・企画立案とその遂行のためのアサイン業務
・媒体問わず、コンテンツの制作・進行管理の経験
・ビジネスレベルの英語力があり、メール作成をはじめとする業務上のコミュニケーションが可能な方

条件・給与は?

月収は35万円以上とあります。固定残業代:8万3250円以上/45時間込みです。

モデル年収は年収420万円 / 25歳 経験2年。やはり若手をイメージした求人なのでしょう。

形態は正社員ではない……

しかし雇用形態は契約社員で、1年ごとの更新だそう。正社員登用の可能性ありとなっていますが、そもそもグループ全体(上で紹介した3社のほかにRO ジャパン エージェンシー、スワン・ソング)で従業員が88人(2021年7月現在)とあります。

5社で90人弱ですから、単純計算で1社18人。なかなか正社員になるのは難しそうです。

そもそも出版社は外部のライターやエディター、作家、フォトグラファーなどのクリエーターのチカラを借りてメディア・コンテンツ制作をするのが相場。その意味ではなかなか出版社の正社員になるのはそもそも難しいのです。

ロッキング・オンが硬派な雑誌と思われる理由

上にも書いた通り筆者はあまり音楽に強い関心があるとはいえませんが、ロッキング・オンのことは知っています。その内容だけでなく、硬派なあり方もその理由です。

というのも、ロッキング・オンはインタビュイーにインタビュー原稿を事前に見せないことで知られています(私の記憶では、です。都市伝説でしょうか)。

これはちょっとメディア・出版業界を知っている人なら「当たり前じゃないか」とおっしゃるでしょうし、まったく知らない人なら「え、それってダメなの?」とおっしゃるかもしれません。

なぜ事前に見せるべきでないかというと、端的にいうと嘘が混じるからですね。当日言ってもないことを言ったことにできます。もちろんこの点は、「インタビューで嘘言ったら元も子もないのでは」というツッコミがあるでしょうが、少なくとも取材の現場で発した言葉であることは間違いないわけです。

たとえばそうした姿勢を、政治や経済などの分野の専門誌や新聞などが堅持するのは当然だと思います。ただロッキング・オンは音楽というエンタメ分野でそれをやっているのがすごいと思います。

なぜかというと、音楽や映像でアーティストや制作者がメディアに登場するのは基本的にはパブリシティになるからです。新譜や新作映画の紹介になるから出るわけです。

宣伝が目的なのに、あとで原稿をチェックできないというのは、出る側(アーティストや制作者を出させる側も含む)にとっては、絶対にありがたくないことでしょう。

原稿チェックは絶対ダメか?

管理人は、この原稿チェックはどんな場合においてもダメだとは思いません。読者やファンに対する裏切りとならない、演出や許容範囲の創作はあってもいいと思います。

そもそも、インタビュイーが言ったとおりに一言一句そのままは載せられません。すると端折ったり言葉を替えたりしなければいけません。

さらに、音楽や映像をつくっている人たちが、その意図を(おそらく取材で初めて会った)インタビュアーにうまく言語化して伝えられるとは限りません。だって「作品を聴いて(見て)感じてください」ということになるはずですし。

そこで、「インタビュイーが言いたかったこと」を言葉の間から感じ取って、誇張にならない範囲で補ってあげるのが、編集者の仕事ではないかと思います。無論、それをインタビューの間にやってしまえる(うまく言葉を引き出せる)のがインタビュアー(ライターであることが多い)の仕事ではあるのですが。

編集者に高潔さが求められる理由

メディアに掲載する情報が嘘であってはいけないと思います。ただ、そこに書かれた事実が嘘かどうかは読者やファンには判断できません。

だから編集者には高潔さが求められます。それは、少なくとも自信を持って、これが彼・彼女の言葉であると確信を持って出せるのは編集者(ライター)だけだからです。

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