数百人を面接したメディア編集長が考える「採用したくないライター」の5つの共通点【転職・社員】

面接官 オピニオン
いらすとや

管理人は過去にメディアの編集長として(会社の取締役として)、ライター・編集者を採用する側も経験しました。主に中途採用ですが、数百人は面接したと思います。その過程で、「いい人なのにアピールがうまくないな」とか「今の答えはこういえばよかったのに」など、毎回いろいろな思いや気付きを得ました。その経験から、「この人は社員として採用したくないな(採用できないな)」と思ったライター候補者の共通点をまとめてみたいと思います。

履歴書・職務経歴書で誤字脱字がある

これは特にライター・編集者ではあってはならないでしょう。説明するまでもないかと思います。校正・校閲もできなくては務まらない仕事をやって欲しいのですから。

著名人へのインタビュー=自分の実績が豪華と勘違いしている

インタビューに強いライター・編集者にありがちです。これまでにインタビューして書いた記事のポートフォリオなどに、堀江貴文さんなどの有名人や著名な経営者がずらりと(誇らしく)並べられていることがあります。

すごいのはインタビュイーであって、別に取材者がすごいわけではありません。

もちろん、インタビューすることすら難しい人を口説き落としたという場合や、インタビュアーが自分だからこそこの発言が引き出せた(他のインタビュー記事には出ていない内容がある)という場合などは別です。

客観的に自分の強みと弱みが分かっていない

ライターは取材対象を客観的に見ることには慣れているはずですが、自分自身を客観視することには慣れてない人は意外と多いです。

ちなみに、これは「あなたの強みは何ですか?」と投げかけた質問に対する答えで分かるとは思っていません。この質問に対する回答は、事前の準備または起点で何とでも言えるからです。

言葉で信じさせるのではなく、行間で信じさせて欲しいのです。

面接を受けるメディア・企業のサイトを読んでない

驚くべきことに、面接を受けるメディアを読んでいない人が一定数いらっしゃいます。

「取材は準備が9割」と言われることもあります。そこまでとは言わないまでも、事前のリサーチくらいしっかりとしておくべきです。求人情報やしっかり把握して自分と照らし合わせ、求人企業のサイトやメディアくらいは目を通しておくべきです。

求人に応募した時に1回見るとか、面接の直前に一瞬見るだけではダメです。応募を決めた時点から、面接の直前くらいまで継続的・断続的に見ておくことです。

「サラッと目を通しただけだな」というのは分かります。また逆に”読んできましたアピール”はアピール材料になりません。読んで当然だからです。読んで疑問に思ったことや、自分ならこういう企画にしたと思うといった感想は言えたほうがいいと思います。

書いてない

特に経験値がないライターさん、ライター志望者にありがちなのですが、「まだ私はどこにもライターとして採用されていないので実績がない、書いた原稿がない」という人は意外と多い。それでは採否の判断・検討をするまでもなく不合格です。

なぜか。

今の時代、書く所はたくさんあるからです。たとえばブログでもnoteでもいいので、狙いを定めて何か書けばいいのです。

アイドルグループに入りたいという人が、「選ばれたら歌とダンスのレッスンをやります」なんてことはあり得ないと思います。そういうことです。

熱意ばかり強調する

これは特に未経験のライター志望者にありがちです。経験不足を補うのが熱意だと思っている人が意外といらっしゃいます。

気持ちも重要ですが、気持ちだけの問題だけではありません。「やる気あります」は当然で、それ以外のアピールがないと、「やる気しかない」と判断せざるを得ません。採用しても、やる気だけでは続けられない困難だってあります。

「熱意ばかり強調する=それ以外にアピールするものがない」と判断できます。

共通点の5に通じるのですが、たとえば「自分にはまだ職業ライターの経験はありませんが、こういうブログ(note)を毎日書いてきました」という実績は、それすらしていない人と比べてば、アピール材料になる可能性は十分あります。そういうデータや行動を見せて欲しいのです。

説明に論理性がない

これは話の巧拙ではなくて、面接者が応募者の説明に納得できるかどうかということです。

たとえばこれまでの経歴について話をしてもらう時、聞いているほうが「なんでそういう経験から、その会社に入ったんだろう」と疑問に思うようだとダメだと思います。ロジカルに話してくれないと理解・納得には至りません。

話の運び方が論理的ではない人がうまく取材できると思えません。

つまり、

「面接下手はインタビュー下手、つまり取材下手」

と考えられるので、採用に躊躇するということです。

面接は取材と同じです。

面接には事前のしっかりした準備が欠かせませんが、実際には、想定とはまったく異なる進行になることが多々あります(というかそうなることのほうが多いです)。そこで機転を利かせる必要もあります。

面接官(質問者)の質問からその真意を汲み取り、嘘をつかない範囲で、自分のアピールになる話を経験から披露する。自分がしたいアピールをするのではなく、相手が知りたいにしっかり答える(そのうえでアピールにつなげる)。

そうしたことがうまくないと、インタビュー、つまり取材がちゃんとできると思えません。そういう取材に苦労しそうな人を採用したいとは思わないです。

別に面接する側が偉いワケじゃない

と、ここまで偉そうなことを書いてきましたが、管理人は別に面接する側が偉いだなんて思っていません。これは当たり前のようで採用する側は意外とないがしろにしがちです。面接する自分は、新しい人材を採用したい会社に先に入っただけ、会社のことをよく知っているだけ。目の前にいる候補者のほうこそ会社に必要な人材かもしれません。

そもそも面接官のほとんどは、別に面接の手法を体系立てて学んだわけではありません。経験からそれらしい質問をしたり、ごくわずかな時間でこちらのことを分かったような気になって当落を決めるものなんです。だから偉そうにしている面接官がいたら「こいつ勘違いをしてるな」と思っておけばいいのです。

実際そうだと思います。管理人自身、転職活動で求人に応募した経験は結構ありますが、意図のよく分からない質問をしてくる編集長は意外といます(わざと外した球を投げて機転が利くかどうかを見ているのですらないはず)。そういう人とは働かないほうがいい。

ライターだからといってフリーを目指さなくてもいい(ようになるといいな)

しかし、社員ライターの求人はあまりないと思います(そう思っていることもこのメディアを立ち上げた理由の一つです)。

一般に「デキるライターはフリーになる」と考えられています。ただこのご時世、フリーになるリスクを取れない人も少なくないはずです。

そうした人は、編集者の機能も果たす編集ライターを採用している企業・メディアを目指せばいいと思います。そうした企業に入ることで、「書くこと」を続けながら社員で居続けることが不可能でなくなります。

しかし上でも書いたようにそうした求人はあまり多くありませんし、あってもすごく給料が安かったりします。この問題については、このサイトをしっかり育てることが解決の一助になればいいなと考えています。

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