「新潮社」が人気雑誌の編集者を募集中──異業界歓迎=未経験OK?

転職・求人
© 新潮社

新潮社が雑誌編集者を募集しています。タイトルに【異業界歓迎】とありますが、これは異業種の編集未経験者もOKということでしょうか?

ニコラとはどんな雑誌?

今回、募集されているのは雑誌『nicola(ニコラ)』の編集部です。

ニコラは1997年創刊の月刊ファッション誌です。上の表紙画像から分かるようにローティーン向けですね(中学生が対象だそうです)。

モデルはニコモと呼ばれ、過去には新垣結衣さん、能年玲奈さん、川口春奈さん、二階堂ふみさん、池田エライザさん、藤田ニコルさん、松井愛莉さん、飯豊まりえさん、永野芽郁さん、久間田琳加さん、清原果耶さんら後に別の雑誌モデルを経て人気タレント・女優になる人たちがいました。管理人はニコモ→STモで出てくるモデルに注目しています。

新潮社はどんな会社か 規模・刊行物は?

1896年創業(当時は新聲社)、社員数は2018年9月現在ですが352人(男性195、女性157)、資本金は1.5億円。

文芸誌『新潮』や『小説新潮』でも知られていますが、『週刊新潮』は出版社が出す週刊誌としては初めてだったそうです。古くは『FOCUS』という写真週刊誌もありましたが、やはり『新潮文庫』、『新潮新書』の会社というイメージが強いですね。

雑誌で出しているのが、週刊の『週刊新潮』、月刊では『新潮』『小説新潮』『芸術新潮』『波』(PR誌)『ENGINE』『月刊コミックバンチ』と『nicola』です。意外と少ないですね。ほかに隔月誌の『yom yom』などもあります。また、かつて紙で出していた国際情報誌『Foresight』はWebに移行しています。

nicolaの求人の概要は?

求人情報から仕事内容を見てみましょう。

まずこうあります。タイアップは大事です。実に大事。

<<企業とのタイアップ企画や、有名芸能人とのコーナー企画など、あなたの提案がニコラの誌面を飾ります>>

ちなみに編集部は現在、編集長含め8人いるそうです。編集経験者もいれば、異業界の営業出身者もいると書かれていますから、今回の求人でも、未経験の人にも応募して欲しいということでしょうか?

業務内容は大きく3つに大別されています。

業務内容(1)企画編集

中学生のライフスタイルに合わせた誌面づくりに向け、メインテーマと中身の企画をプレゼン。企画が通れば提案スタッフが基本的にその誌面・ページを担当します(入社1年目でも企画は通ります)。最初は先輩編集者のアシスタント業務から始め、先輩のサポートを受けながら、取材や撮影にも同行し徐々に誌面づくりについて学んでいきます。

以上は求人情報ページからです。「入社1年目でも企画は通る」「最初はアシスタント業務」などとありますが、これは新卒採用の情報の使いまわしでしょうか?

業務内容(2)「ニコモ」の発掘

約10,000名の応募がある「ニコラモデルオーディション」の審査を毎年1回実施。書類選考から面接、写真テストを経て新しいモデルを選出します。

ニコモのオーディションには1万人から応募があるのはすごいですね。先輩ニコモのことを考えると、ここが本当に”登竜門”だと思いますので、1万人なんてむしろ少ないかもしれません。

業務内容(3)イベント開催

読者80名を月1回集めて開催する「ミニミニ開放日」や、読者1,000名を集めて年1回開催する「ニコラ読者開放日」、ニコモと読者が触れ合える書店での2ショット撮影会等のイベントを行っています。そこではアンケートを取り、流行を調査して誌面づくりの情報を収集することを大切にしています。

雑誌が読者との交流を深めるのはよくあります。特に女性誌、ティーン誌はそういう場を持っているでしょうね。彼女たちがまさに雑誌を買ってくれるわけだし、取材先(ネタ元)でもあるわけですから。彼女たちの「イマ」に触れることで、彼女たちの「(少し先の)ミライ」を企画に落とし込めるのでしょう。

どんな人が対象か?

求人の「対象となる方」という項目にはこうあります。

学歴不問

<必要業務経験>
・編集や企画のご経験(ウェブや紙など、媒体様式は問いません)

~メイン読者である中高生のライフスタイルに合わせた企画提案が出来る方を歓迎します~

んん? 今回の求人、やはり経験者でないと難しいようです。

つまり求人タイトルにある「異業界歓迎」の「異業界」というのは、「出版業界・ファッション業界以外」ということではあるものの、「編集はやっていた人」のみ想定されているようですね。

雇用形態は? 給与の想定額は?

雇用形態は契約社員、契約期間は1年で3年満期。予定年収は「360万円~375万円」だそうです。これは20代でもキツい……。年収例はこうあります。

年収例:
・375万円…24歳、経験1年
・400万円…26歳、経験3年
・420万円…28歳、経験5年

その上で今回の予定年収を見ると、20代前半の人を念頭に置いているのでしょう。

ニコラほどのブランドでもこの額……

雑誌が中学生女子向けですから、年の近い20代の女子で、何かしら編集をやっていた人を入れたいということでしょう。それにしても年収額……やりがいがあるから、楽しいからいいでしょ、ってことなのでしょうが、どうにかならないものなのでしょうか。

ニコラほどの雑誌ですらこの額しか出せないのに、雑誌が将来残っていくはずがない(能力やセンスのある人が業界に入ってこない)と思います。もし「おや、儲かってるし」というなら、編集者にもっと出すべきだし、「儲かってない」なら続かなくなっても仕方ない。やはり雑誌はビジネスのあり方を根本的に考え直すタイミングではないでしょうか。

なお求人情報はここに出ています(リンク切れ)。

タイトルとURLをコピーしました