メディア企業以外に編集者が転職?──ユニクロ求人に「必要な経験:広報、記者、編集者など」とある意味

UNIQLO オピニオン
UNIQLO Webサイトより

編集者の求人をIndeedで検索したところ、トップにヒットしたのがなぜかユニクロの求人でした。

Indeedにユニクロの求人?

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この画像からも分かるように職種はコーポレートPRなのですが、企業側が「記者・編集者」の経験者を求めているようです。「必要な資質・経験・能力」に次のように書いてあります。

【必要な資質・経験・能力】
・広報、記者、編集者などの経験をお持ちの方
・学士号をお持ちの方
・柔軟なコミュニケーション能力、向学心をお持ちの方
・1人のプロフェッショナルとして、主体的に行動・チームプレーが出来る方

具体的にはどんな仕事をするのでしょうか。「業務詳細」はこのようになっています。

【業務詳細】
1.)社外広報
・グローバルPR戦略の立案・実行
・グローバルに展開するプレスリリース(Q&A含む)の作成・配信、イベント・カンファレンスの企画・進行
・各種メディア対応、原稿チェック
・世界各国・地域のユニクロPRチームへの、企業広報面でのサポート
・メディアとの良好な関係づくり
2.)グローバルHQとしての社内広報
・グローバルに展開している社内報と社内ポータルサイトの編集、取材業務(記事の執筆業務含む)
・毎月グローバルHQの社員1000名以上が参加するミーティングの内容立案・グループ全体への発信
・外部関係各社のマネジメント

管理人うらは広報の仕事をしたことはありませんが、広報の担当者とはやり取りをしているのでどんなことをしているか、だいたいは分かります。ここにある業務詳細もおおよそ想定の範囲内ですね。

目を引かれたのは「グローバルに展開している社内報と社内ポータルサイトの編集、取材業務」というところでしょうか。やはり社内報・社内ポータルサイトがあるんですね。どんなものか見てみたいものです。

あとは「毎月グローバルHQの社員1000名以上が参加するミーティングの内容立案・グループ全体への発信」という項目。これサラッと書いてありますが、意外と重要な内容ではないでしょうか。

TOEICは850点以上

Indeedのページに行くと、いろいろと詳細が出ているので興味があればご確認いただければと思いますが、「原則TOEIC 850点以上」とありますし、応募要項には英文もあります。さすがグローバルカンパニー。年収も 580万 ~ 1,300万円となかなかのもの。いまどのレベルの社員を探しているのか分かりませんが、ユニクロクラスの企業の責任者なら1,000万は超えてもおかしくないでしょう。

実は汎用性の高い編集者の仕事

「編集者がユニクロに転職」と聞くと、一瞬違和感を覚えるかもしれませんが、よくよく考えてみたら決しておかしくありません。編集者の仕事は実は汎用性が高いからです。

たとえば雑誌の編集者は、雑誌というアウトプットを目指して企画というアイデアを考えます。その過程で人に会って話したり、書籍や雑誌を読んだり映画を観たりしてインプットをし(小さなアウトプットもして)、ネタを企画に昇華させます。企画を実現する際に、向いたライターさん、フォトグラファーさんなどスタッフを考えてお願いします。記事の見せ方も、いわゆる読み物がいいのか、ビジュアルを多めにしたグラフィカルなものがいいのか、対談や座談にしたほうがいいのか。その場合は誰と誰を話させたら面白いのか。こうした企画を考えて実現させるすべての過程をコントロールするのが編集者です。

書籍の編集者はアウトプットが書籍だし、Webの編集者はアウトプットがWebの記事だったりするだけで、基本的にやることは同じです。

上で書いたような編集者の仕事は、「何が面白いか」「何を伝えるべきか」「どう伝えたら伝わるか」ということを実現することにほかなりません。それも、「いつまでに何をすべきか」「いくらで作ればいいのか」というコスト・スケジュール管理もしっかりしながら、です。

こう考えると、何もアウトプットがいわゆるメディアでなくても構わないわけです。

また、大企業であれば社員・従業員だけでもかなりの人数になるので、トップのメッセージをくまなく伝えるために社内メディアを設けていることも珍しくありません。また社外に向けてあらゆるメッセージを発信したくなるのも当然です。

そうした際に、伝えるべきメッセージのポイントをどう伝えるかが分かる編集者は重宝されるはずです。

既にメディアからメディアに移る転職ではなく、別の業種(メディアではなく一般事業会社など)に移る編集者も多いように感じますが、こうした転職はこれからも増えるのではないかと思いますし、増えて欲しいと思います。

編集者と一緒に仕事をしたことがない人たちが、編集経験者と仕事をすることで「編集者ってすげえ」って思ってもらえるからです。

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