ヤフーはメディアなのかプラットフォームなのか ヤフトピの方針転換リリースに感じる問題点

ヤフーニュース オピニオン
ヤフーニュースリリースより

ヤフーが、自社のニュースについてはヤフーニュースやヤフトピで扱わない方針を翻しました。これまで掲載しなかったのは、自社のPRにつながるという懸念とされていました。しかし、LINEとの経営統合など大きなニュースになる度に、ヤフトピに上がらないことに利用者から意見が寄せられたようです。

ヤフーの発表「外部からの指摘」「有識者のご意見を聞かせていただいたうえ」

まずヤフーのリリースはこちらで、6月14日付で発出されています。

Yahoo!ニュース トピックスにおける自社(ヤフー)ニュースの取り扱いについて

このリリースで方針転換の理由・経緯がこう述べられています。

過去に自社(ヤフー)に関するニュースをYahoo!ニュース トピックスに掲載しない対応について「社会的に大事なことなのに伝えないのか」などのご指摘を外部からいただき

たしかにそうした声はあったでしょう。その上で、リリースには方針転換の正当性を主張するようにこうも書かれていて、とても気になりました。

そういった点を踏まえてメディアに知見の深い有識者の方々からご意見を聞かせていただいたうえで、今後は掲載する

この発表に感じる問題点

どこが気になったかというと、まずこの「メディアに知見の深い有識者の方々」とは誰なのかということです。さすがにそれが嘘だろうとは言いませんが、本当に傾聴に値すべき意見だったのでしょうか。そもそもどういうご意見が出たのか。反対意見はなかったのか。さらに、そうした意見をもとにして、いつごろからどういう議論をしてきたのか。

そして、一番違和感を覚えるのは最終的に誰が決めたのかがはっきりしないことです。このリリースにも個人名は出てきません。それこそが問題の存在を証明しているのではないでしょうか。

というのも、こうした方針の転換をメディアがするならば、編集長が編集責任者・決断の責任者として名前を出すものだと思うからです。

そもそもヤフーニュースは、多くのコンテンツプロバイダーから記事を受け取って配信するプラットフォームです。そしてその規模は420社650媒体から毎日7000本の記事を受け取る日本最大級のニュースサイトです。

ただ、それだけではありません。自社でも企画編集するチームを持っています。プラットフォームのようでありながらメディアでもあるのです。

しかしかねてから、そして今回の発表からも、編集責任者の影が見えません。

今回のリリースでも、記事の編集方針として「公共性」と「社会的関心」を挙げているにもかかわらず、公器としての自覚は感じられません。

やっている方々は「ある」とおっしゃるかもしれませんが、「言動から感じられない」のであれば、抗弁は成り立たないのではないでしょうか。

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